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2009年4月

2009年4月25日 (土)

PDCAはできなくても効果あり

以前、「PDCAサイクルは自然消滅する可能性が大きい、それは各人の温度差があるから」と書いたのですが、ここにひとつ朗報があります。

ある調査によると、数ヶ月以上の時間をかけてビジネスプランを作成した会社と何の計画もなく行き当たりばったりで対処した会社の成長を調査したところ、慎重に計画を練り、明文化した会社のほうが行き当たりばったの会社より利益を上げている事実がわかりました。詳細な計画を立てなかった会社は倒産したケースも含まれます。

・・・と、ここまでは当然予想できることです。そこで、計画を立てた会社に「どの程度計画の見直しをしたか」と問うたところ、ほぼ例外なく計画が出来上がって以来、見直していませんでした。つまり、出来たと同時に机にしまいこんでしまったということです。

結論として、計画通り実行したから成功したのではなく、「計画を立てるプロセスで得た情報、思考が成功につながった」ということです。

計画を立てる作業というのは、あらゆる可能性を網羅しなければなりません。そのプロセスでリスクも計算に入れるし、擬似的に理想的なビジネスを描きます。現実はそれとは乖離しますが、問題点を認識する能力は、計画のない場合よりも格段に上がると思います。

そのことが、ビジネスプロセスにおけるキーファクタを認識させ、不断の体系的思考を可能とし、計画とは異なっても成功への要素を押さえるのではないかと思います。

そういえば、いつも計画は立てるがいつの間にか立ち消えている会社と、行き当たりばったりの会社を比較すると、前者の会社のほうがこの不況期でも健全性があるような感じがします。机上論でも考えないよりはましと言えそうです。

アイゼンハワー将軍がノルマンディ作戦成功後、作戦についてたずねられ、こう答えました。

「作戦そのものは役に立たない。作戦を立てる行為こそが不可欠なのだ」

2009年4月20日 (月)

コミュニケーションの難しさ

ある説によると、会話において話し手の本意は相手に70%程度しか伝わらないということです。「え~、そうなの」と最初は思ったのですが、最近は確信しています。

朝礼などで、トップが部門長に話をし、それを部下に伝える際は、トップ→部門長で70%、部門長→部下で70%×70%で49%。ということは、トップの本意は半分くらいしか全体には行き渡らないということです。

おそらく、聞き手が相当注意を傾けてこの数値なので、いい加減に聞いているともっと低い数値になるのでしょう。部下が10人いたら8人はいい加減に聞いていると思ったほうがよさそうです。(ニッパチの法則=パレートの法則=2:8の法則)

この説が真実だとすると、聞き手が悪いのではなく、話し手はこのことを踏まえて相手に伝えなければなりません。残りの30%をどうするか。今のところ、何度も会話を交わしてその穴を埋めるのがもっとも効果的ではないかと思います。

考えてみると、言葉というのは実に不可思議なもので、ひとつの言葉の意味はみんなが共通のイメージをもっているとは限らないのです。それは育った環境も教育環境も違うのだから当然なのですが、普段はそんなことも気にせず会話して本意は伝わったと勘違いしてる可能性は大きいのです。

例えば、「戦略」という言葉、人によって相当意味が違いそうです。もっと簡単に「やわらかい」という言葉、これもその人の尺度で随分違いがありそうです。こうした言葉の集合体でコミュニケーションをしているのですから、本意が伝わらないのも無理もないということです。

とすると、前述した「何度も会話を交わす」という方法で、本意を100%に近づけていく、また、聞き手も相手の状況や習慣などから「察する」という方法で、コミュニケーションの質を向上させるということが必要ではないかと思います。同じことを何度も聞くのは嫌がられますが、これもある程度は必要な行為と言えそうです。

同じ環境化であるはずの家族間でも本意を伝えるのは難しいのですから、社会での組織内コミュニケーションはなおさら努力しないと本意は伝わらないのです。むしろ、伝わらないことを前提にコトの進捗は考えたほうのがいいかもしれません。

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