報連相は温度差を縮める
報連相の重要性は今さら協調するまでもありません。以前「報連相を考える」で述べた見解は今でも変わっていません。
報連相の目的は何でしょうか。報連相がもしなかったら組織はどうなるでしょう。きっと、個々が好き勝手に考え、行動し、組織としての統制がとれなくなり、組織の役割は遂行できないことになるのでしょう。
なぜそうなるのか。個々の考えや価値観は異なるからです。では、なぜ「考えや価値観」は異なるのでしょうか。それは背景にある経験や環境が異なるからです。「7つの習慣」(書籍)の中で、老婆を見た人と少女を見た人では同一の絵の解釈が異なる・・・を思い出せば理解できます。
報連相は、こうした個々の温度差(差異)を縮める目的があるのです。
温度差が縮まることにより、組織の効率、仕事の効率は格段に向上します。それがわかっていないと、独りよがりな結果を生み、努力は報われないことになります。ここに周りとの不協和音が発生し、さらに報連相が悪くなり、温度差はさらに拡大する・・・こんな悪循環が身近で起こっているのです。
たいてい、温度の高い方は報連相の勘所がわかっていて、低い方はわかってないのですが、報連相を頻繁に行うことで温度差は徐々に縮まります。勘所をはずすといくらやっても温度差は縮まりません。が、たくさんやっていれば必ず勘所はマスターできます。最初は勘所をはずすので、注意されて尻込みしてしまうと悪循環です。
「勘所をおさえるかどうか」は、以前にも書いた「コンテクスト」も大きく影響します。これを得とくするのは論理ではなく、「経験」ではないかと思います。知識をいくら習得しても、その知識の使い方というか・・・この能力に長けた人は一歩先を常に進んでいるように感じます。
それだけに私も常々得とくしたいと思っている能力のひとつです。
